物の色は照明によって変わります。
そこで、色について人と正確に話すには、照明の基準を決めます。
物の色を確認するときに適した机用の照明、Z-80PRO2をご紹介します。
機器などを買うときの参考情報
電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
仕事や創作活動などを意義あるものにするため、物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選びましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか
報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり、児童労働につながっているものもあるということです。
参考
華井和代「紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み」ーデニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権
デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物(日本語字幕)」ーデニ・ムクウェゲ医師講演会2016
【アムネスティ】スマートフォンに隠された真実:あなたのケータイ、「児童労働」につながっていませんか?(日本語字幕付※設定をONにしてください)|アムネスティ日本
参考リンク
参考書籍
「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されていました。
電子機器などを購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。
ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載し、調査結果などを公開しているメーカーもあります。
使用後の製品の回収について説明されているかどうか
物が壊れたら、パソコンやPCモニター等ならPCリサイクルなどに出す、その他の電子機器なら小型家電リサイクルなどに出す、というように法律に従って回収に出す必要があります。
メーカーによっては使用後の機器の回収方法を分かりやすく説明したり、分かりやすい回収申し込みフォームを用意したりしています。
一方、使用後の機器の回収について丁寧とは言えない説明しか載せていないメーカーもあります。
きちんと回収して持続可能な事業活動をしようとしているまじめなメーカーを選びましょう。
色を正確に見る時に使われる照明の光源はいくつかある
よく使う光源
色を正確に見たい時に使う照明の光源は一種類に決まっているわけではありません。
一般的には、色温度6500Kで演色性が高い照明をよく使います。
印刷業界などでは、色温度5000Kで演色性の高い照明を使います。
反射原稿・印刷物の観察用の照明の規格
反射原稿・印刷物は、以下の条件の照明で観察することが推奨されています。
(※ここに掲載したものは主な数値のみです。実際はもう少し詳しいです。)
日本印刷学会の推奨規格
Z-80PRO2 色温度5000Kの高演色LED照明
印刷学会の推奨規格を満たすかどうかは分かりませんが、現在手軽に購入できるLED照明の中では山田照明のZ-80PRO2は写真などをみるときの照明として適しています。
メーカーのページ
- 製品名 Z-80PROII
- LED12.0W(白熱灯100W相当)
- 色温度 5000K
- Ra97
- 消費電力 12W
- 無段階調光
色温度5000Kの照明
Z-80PRO2の光源は色温度5000Kです。
写真などを見る場合は色温度5000Kの照明で見る場合が多いので、写真の作業等に向いています。
高演色性の照明 平均演色評価数Ra97 特殊演色評価の結果も良い
Z-80PRO2の光源は高演色性で、平均演色評価数Ra97ということです。
自然光に近いです。
平均演色評価数だけでは演色性を評価しきれない部分があります。
Z-80PRO2のメーカーの説明によれば、特殊演色評価でも良い結果になるよう作られているということです。
山田照明のカタログにZ-80PRO2の各試験色ごとの演色評価数のグラフが載っています。演色性が低くなりがちな赤などでも演色性が高くなっています。
参考リンク
Z-80PRO2の使い方の例
部屋全体の照明は昼白色が良い
Z-80PRO2はデスクライトです。
そのため、部屋の天井照明を点けた状態で、Z-80PRO2を使用する場合が多いでしょう。
部屋の天井照明として例えば色温度6500K、昼光色の照明を使用し、机でZ-80PRO2を使用したとします。
そうすると、6500Kの光とZ-80PRO2の5000Kの光が混ざります。
この状態で写真などを見ると、6500Kの光と5000Kの光が混ざった光で見た色に見えます。
このような光で物を見るのが間違いということは特にありませんが、自分がどのような光で物を見ているのか判断しにくくなります。
そこで、部屋の天井照明は昼白色のものを使うと良いでしょう。
昼白色の照明の色温度はたいてい5000K前後です。
このようにすると、天井照明が高演色性ではないとしても、色温度はZ-80PRO2と近くなります。
この結果、物を見たとき色温度5000K前後の光で見た色である、と把握できて作業しやすいです。
目的の明るさに調整する方法
例えば、写真を500lxの明るさで確認したいとします。
以下の手順で明るさを細かく調整することができます。
1.大体の感覚で明るさを調整する
まず、Z-80PRO2の明るさ調整用のボタンを長押しして、見た目の感覚でだいたい500lxになるように明るさを調整してみます。
2.机の明るさ(lx)を測定する
感覚でだいたい調整したのち、机の明るさ(lx)を測定してみます。
明るさの測定は照度計を使用したり、測色器を使用したりします。
色を正確に扱う作業をしている人なら、カラーマネジメントツールを持っている場合も多いでしょう。
カラーマネジメント用の測色器で、明るさを測定できるものもあります。
参考記事
3.Z-80PRO2の明るさを再度調整する
机の明るさを測定した結果、もし500lxより大きく離れていたら、再度Z-80PRO2の明るさを調整します。
Z-80PRO2の明るさを調整し、机の明るさ(lx)を測定、という作業を何度か繰り返し、ある程度500lxに近い状態にします。
4.Z-80PRO2の光源の位置を上下に調整し、明るさを調整する
Z-80PRO2の調光機能ではそれ以上調整できなくなったら、次は光源自体を上下に動かして明るさを調整します。
明るさの測定結果が500lxより明るい場合は、Z-80PRO2を若干上げます。
明るさの測定結果が500lxより暗い場合は、Z-80PRO2を若干下げます。
5.机の明るさ(lx)を測定する
Z-80PRO2を上下に動かして微調整したのち、机の明るさ(lx)を測定します。
6.再びZ-80PRO2の光源の位置を上下に微調整し、明るさを微調整する
再びZ-80PRO2の光源の位置を上下に微調整し、明るさを微調整します。
光源を上下に微調整し、机の明るさを測定、を繰り返して、机を500lxに十分近づいたら完了です。
以上、物の色を確認するときに適した机用の照明、Z-80PRO2をご紹介しました。
Z-80PRO2
メーカーのページ
参考記事