画像編集ソフトでポートレート写真のレタッチをする場合、用途によって色々な仕上がりにできます。
女性のポートレートをレタッチして何通りかの仕上がりの写真を作ってみます。
作業する写真
ここでは写真素材サイトにあった以下の写真をレタッチしてみます。
自然な仕上がりにレタッチしてみる
個人的な記念の写真なら、それほどレタッチはしないことが多いでしょう。
一方、広告など何かデザイン物に使用するモデルの写真なら、用途に都合が良いようにレタッチすることは多いでしょう。
髪の毛を直す
髪を整えてから撮影していても、ほんの数本の髪の毛が目に入りそうになっていたり、目にかかっていたり、口に入りそうになっているなど、消した方が良さそうな髪が写っていることはよくあるので、そういった髪の毛はパッチツールなどで消すのも良いでしょう。
意図的に顔に髪がかかるポーズで撮影した写真であっても、髪の毛がちょうど1本だけ目に入りそうになっていたり、数本だけ口に入りそうになっていたりして、消した方が自然に見えるようなら、そういった髪も消しても良いでしょう。
髪の毛が外に飛んでいるなら、動きのある写真や風が吹いている状況での撮影で髪が飛んでいても不自然でなければそのままで良いでしょうし、髪が数本だけはねていて消したほうが自然に見えるようなら消すのも良いでしょう。
肌などの処理
以下の写真は、Adobe® Photoshop®のパッチツールなどを使って肌のムラを軽減し、肌の自然さが失われない程度にプラグインソフトでフィルターをかけて、焼き込みツール・覆い焼きツールなどで顔の陰影を多少修正し、「色相・彩度」と「特定色域」などで肌の色や全体の彩度などを多少調整し、白目の血管を多少目立たなくし、唇を多少修正し、特定の場所だけ多少PhotoshopからCameraRawフィルターを使って処理をかけて、特定の場所だけ「ノイズを加える」でノイズを加えて質感を周囲に合わせる、といった処理を行なった結果です。
アイドルのプロフィール写真等にありそうな仕上がりにレタッチしてみる
アイドルのプロフィール写真などで、肌を徹底的に滑らかにしたような仕上がりの写真をよくみかけます。
以下の写真はそういった写真と似た感じに、自然な仕上がりというよりはとにかく肌を徹底的に滑らかにしてみたレタッチ例です。
ただしホクロは消さないようにしています。
白目は白くしすぎないほうが良い
アイドルのプロフィール写真などで白目が白すぎる写真をよく見かけます。
白目を白くしすぎるとたいてい不自然に見えてしまうので、白目は血管や充血が目立つときに多少目立たなくする、といった程度の処理で済ませた方が良いでしょう。
切り抜きをしてみた例
レタッチ済みの写真をレイアウト物やデジタルコンテンツなどで使う場合、切り抜いて使うケースは多いでしょう。
以下はアイドルのプロフィール写真風にレタッチした後に切り抜きを行なって、白や黒の背景に置いてみた例です。
基本的なレタッチの後、用途に合わせて演出
基本的なレタッチ作業が終わったら、用途に合わせて演出することもあるでしょう。
以下はとある映画のスチル写真に似せて調整してみた例です。
以上、女性のポートレート写真のレタッチの一例でした。
参考記事