Adobe® Photoshop®でピクセルのレイヤーを変形させるとき、複数回変形させても画質が劣化しないようスマートオブジェクトを使う場合は多いでしょう。
変形したレイヤーを別の場所で使い回したりするとき、変形状態を一度リセットしたい場面もあるでしょう。
スマートオブジェクトの変形をリセットする方法をみてみます。
スマートオブジェクトは作業中にレイヤーの画質を劣化させたくないとき等に使う
例えば、商品が並んでいる写真で、ピントが合っていない商品だけピントを合わせて撮影した別の写真から合成するとします。
元の写真のレイヤーの上に、合成する商品を別のレイヤーとして乗せます。
サイズを微調整して合成してみます。サイズや歪み具合が元の写真と合っていなければさらに変形状態を微調整して合わせます。
変形処理を一度決定する度に、変形させたレイヤーの画質は劣化して行きます。
劣化させずに繰り返し変形するため、スマートオブジェクトにします。パネルメニューで「スマートオブジェクトに変換」を選ぶなどしてスマートオブジェクトに変換できます。
スマートオブジェクトにすると元のレイヤーの状態が維持され、変形を加えると元のレイヤーが維持された状態で変形の処理が行われて変形後の状態が表示されます。
どのくらい変形しても変形前のレイヤーは維持されています。
スマートオブジェクトのレイヤーに「ぼかし（ガウス）」などのフィルターをかけても、元の状態が維持されます。
スマートオブジェクトの変形をリセットする方法
リセットしたいスマートオブジェクトのレイヤーを選択します。
メニューから［レイヤー＞スマートオブジェクト＞変形を初期化］と進みます。
これでスマートオブジェクトに加えた変形がリセットされ元の状態に戻ります。
以上、スマートオブジェクトの変形をリセットする方法をみてみました。
