2003年10月以降に販売された液晶ディスプレイは、メーカーに無料で回収してもらえます。
資源有効利用促進法に基づくPCリサイクルの仕組があるためです。
液晶ディスプレイのメーカーのウェブサイトにたいてい案内のページがあります。
ここでは、液晶ディスプレイのメーカーのPCリサイクルの案内ページをご紹介します。
液晶ディスプレイはゴミとして捨てずに必ず再資源化し、今日生まれた赤ん坊たちに迷惑をかけないようにしましょう。
※なお、PCリサイクルの仕組みは家庭用と事業用で分けられています。ここでは家庭用の場合でご説明します。メーカーのウェブサイト内の家庭用の回収方法案内ページには、たいてい事業用の回収案内ページへのリンクがあります。
はじめに 壊れるまで大切に使い、正しく廃棄してこそ仕事や創作活動をした甲斐がある
正しく廃棄しなければ、他人にも迷惑がかかり、私たちの経済活動も止まる
電子機器はたいてい希少金属が入っているので、単純に「燃やせないゴミ」などに出すとせっかくの希少金属が再利用できなくなるので避けるべきです。
かといって、引き取ってもらう先を間違えると、国際法の網をくぐって外国へ輸出され、適切に再資源化もされないまま現地で鉛や水銀汚染などが起こり人々が健康被害で苦しむという恐るべき事態が引き起こされます。
すでにそういった事態は引き起こされ、深刻な状況になっています。
そのように、ディスプレイの廃棄を正しく行わない場合、他人に大変な迷惑がかかります。
また、他人に迷惑がかかるだけではありません。
私たちの経済活動は今現在の地球環境においてギリギリ成り立っているだけです。
もしディスプレイを違法に廃棄したなら、地球環境は大きく変化し、環境変化に対応できない私たち人類の経済活動は停止して滅亡することになります。
参考書籍
地球環境問題は深刻化の一途
現在、地球環境問題が深刻化し、人間以外の生き物がとてつもないスピードで絶滅しており、人間も近いうちに滅亡する恐れも出ています。
地球全体の炭素排出量は、京都議定書で排出量削減に関して国際的に合意した1997年以来、60%も増加しているということです。
私たちが使うものは、製造した土地で炭素を排出している
中国をはじめとしたアジア諸国など、製造業の盛んな地域では大量の炭素が排出されています。
そういった地域で製造された製品は日本をはじめとした世界中の国々で使用されます。
実際に、私が仕事で使っているEPSONのプリンターはインドネシア製、ワコムのペンタブレットは中国製です。
よって、私たちの消費したものから出る炭素は、私たちが住む町ではなく製造国で排出されています。
参考リンク
また、当然ながら、機器を廃棄したときにも輸送や廃棄処理で環境負荷がかかります。
このような事情があるので、私たちは自分が使用している機器が製造・廃棄されるときにどれだけ環境負荷があるのかを意識する必要があるでしょう。
必要なものを買い、長く大切に使う
使うエネルギーを再生可能エネルギーに転換したり、使ったものをリサイクルするに越したことはありません。
しかし、専門家からは、それだけでは間に合わないので消費自体を減らす必要があるという主張もなされています。
PCモニター等の機器を使うとき、よく検討して必要なものを買い、長く大切に使いましょう。
たとえ再生可能エネルギーへの転換、リサイクルの推進をしたとしても、短期間で機器の買い替えを繰り返せば地球環境への負荷は高くなり、最終的には私たちの暮らしが立ち行かなくなり、生存できなくなってしまいます。
環境問題の解決に向けて行動するのは、他人や他の種に迷惑をかけないためであると同時に、自分が生き続けるためでもあります。
パソコンのディスプレイは法律に基づきPCリサイクルで回収してもらう
パソコンのディスプレイは、資源有効利用促進法に基づいたPCリサイクルの仕組みにより、メーカーに回収してもうことができます。
PCリサイクルの料金は無料
2003年10月以降に販売された家庭向けPCディスプレイは、無料でメーカーに回収・リサイクルしてもらえます。
2003年9月末までに販売されたPCディスプレイのPCリサイクルは有料
資源有効利用促進法に基づくPCリサイクルは2003年10月から始まったため、それ以前に販売されたPCディスプレイの回収は有料です。
有料ですが、回収・リサイクルはPCリサイクルの仕組みできちんと行われています。
参考リンク
ディスプレイを買った時にPCリサイクルマークを確認した方が良い
PCリサイクルに出すには、基本的に製品にPCリサイクルマークが貼られている必要があります。
パソコンのディスプレイは購入時点ではPCリサイクルマークが貼られていない場合があります。
PCリサイクルマークはメーカーのPCリサイクル案内ページから申し込めば郵送してくれるので、ディスプレイを購入したら必ずPCリサイクルマークを確認し、なければメーカーに送ってくれるよう申し込みましょう。
参考記事
PCディスプレイの回収はメーカーまたはパソコン3R推進協会のウェブサイトから申し込める
パソコンのディスプレイを法律に基づきPCリサイクルに出す方法はとても簡単です。
ディスプレイのメーカーのウェブサイトにPCリサイクル申し込みの案内ページがあります。
事情により回収するメーカーがない場合はパソコン3R推進協会のウェブサイトから申し込めます。
PCリサイクルは郵便局に集荷してもらえる
PCリサイクルを申し込んだら、郵便局に集荷に来てもらえます。持ち込みもできます。
ですので、マイカーに頼ることなくPCリサイクルに出せます。
責任感のあるメーカーを応援しましょう
回収するまで自社製品に責任を持とうとする真面目なメーカーであれば、自社製品に関するウェブサイト上でPCリサイクルに関しても大変分かりやすく説明しています。
一方、とても案内が分かりにくいメーカー、案内ページを見つけるだけでも大変なメーカー、などもあります。
ユーザー向けにウェブサイト上で分かりやすくリサイクルの案内をしている真面目なメーカーを応援しましょう。
PCディスプレイのメーカーのPCリサイクル案内ページ
メーカーのウェブサイトのトップページからサポートのページへ進むと、すぐにPCリサイクルに関する案内へ辿り着ける親切なメーカーもあります。
一方、環境・CSRのコーナーに案内があったり、複雑な階層に案内があるなど、トップページからサポートのページへ進んでも一向にPCリサイクルの案内が見つからないメーカーもあります。
(記事を書いた時点のものであり、その後URLが変更されているかもしれませんのでご了承下さい。)
BenQ
EIZO
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
NECディスプレイソリューションズ
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
三菱電機
アイ・オー・データ
わかりやすく親切です。
iiyama
マウスコンピューター(MCJ)製パソコン本体、およびiiyama製ディスプレイの回収の案内ページです。
分かりやすく親切です。
acer
分かりやすく親切です。
ASUS
LGエレクトロニクス
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
DELL
hp
内容は分かりやすく親切です。
サムスン
Amark
私には見つけられませんでした。
なお、もしメーカーの回収窓口が見つからない場合、パソコン3R推進協会のウェブサイトから回収を申し込むことができます。
AOC
メーカーのウェブサイトは見つかるものの、回収リサイクルに関する案内ページが私には見つけられませんでした。
なお、もしメーカーの回収窓口が見つからない場合、パソコン3R推進協会のウェブサイトから回収を申し込むことができます。
GREEN HOUSE
JVCケンウッド
分かりやすく親切です。
Panasonic
SHARP
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
SONY
ViewSonic
富士通
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
プリンストン
見つけやすいです。
分かりやすく親切です。
マウスコンピューター
見つけやすいです。
わかりやすく親切です。
【重要!】メーカーに回収依頼できない場合でも法律に従って回収に出す
パソコンやディスプレイなどを処分しようとしたとき、メーカーがよく分からない、メーカーが倒産して存在しない、などのケースもあるでしょう。
そのような場合、メーカーに回収してもらう、という方法がとれません。
メーカー不明・メーカーが倒産などの理由でメーカー回収ができなくても、法律に従って回収に出します。
方法1 リネットジャパンに回収を申し込む
例えば、国認定業者のリネットジャパンでは、法律に基づくパソコンやPCモニター、小型家電の回収を行っています。
そこで、リネットジャパンに回収を申し込むと良いでしょう。
リネットジャパン
方法2 パソコン3R推進協会に回収を申し込む
パソコン3R推進協会では、PCリサイクルマークを貼っていない、またメーカーがすでに存在しないパソコンやディスプレイでも回収しています。
そこで、パソコン3R推進協会に回収を申し込むのも良いでしょう。
パソコン3R推進協会のウェブサイトに、PCリサイクルマークを貼っていないパソコンやモニターの回収方法も説明されています。
パソコン3R推進協会のウェブサイト
以上、液晶ディスプレイのメーカーのPCリサイクルの案内ページをご紹介しました。
参考記事