別の記事で色々種類のあるカラーマネジメントツールから、どういう目的のときどういう製品を使えばよいのかをご紹介しましたが、ここではそのうちカメラ撮影のカラーマネジメントに関わるものを抜き出してご紹介します。
- カメラもある程度カラーマネジメントできる
- カメラでの写真撮影をカラーマネジメントするために必要なツール
- ホワイトバランス・露出の調整とカメラプロファイルの作成用のツール
- Calibrite「ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)」
- X-Rite「ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)」
- Datacolor SpyderCheckrPhoto
- Datacolor SpyderCHECKR24
- Calibrite ColorChecker Classic
- X-Rite ColorChecker Classic
- Datacolor SpyderCHECKR
- Calibrite ColorChecker Digital SG
- SpyderX Capture Pro
- Raw現像時のホワイトバランスと露出の調整のツール
- その他 大きいサイズのカラーターゲット
- ホワイトバランス・露出の調整とカメラプロファイルの作成用のツール
カメラもある程度カラーマネジメントできる
デジタルカメラでの写真撮影もある程度まではカラーマネジメントできます。予め色彩値が分かっているカラーターゲットを利用してカメラプロファイルの作成とホワイトバランスを行うことで色を管理できます。
プリンターなど他の機器よりは精度が低い
ただし、プリンターの出力用カラープロファイルやディスプレイプロファイルのような高い精度のカラーマッチングはできません。
プリンターやディスプレイプロファイル作成用のカラーパッチが1000前後かそれ以上を使うのに対し、カメラプロファイル作成用のターゲットのパッチ数が24や48ととても少ないことを見ても分かります。
あくまで、当てずっぽうではなく数値的に理屈に則って画像入力することでその後の処理の効率を上げる、といった用途です。
それほど需要がないことも理由かもしれない
カメラのカラーマネジメントがプリンターやディスプレイほど精度が高くない理由の一つは、おそらくカメラは基本的には芸術作品を作るためのものであり、その用途の場合完璧に見たままを記録する必要がないからなのではないでしょうか。
それでも、本で読んだところによれば、以前は100パッチ以上のチャートを使ってカメラプロファイルを作るソフト等もあったらしいです。
今はもうないようなので、やはり需要が少ないのかもしれません。
カメラでの写真撮影をカラーマネジメントするために必要なツール
ホワイトバランス・露出の調整とカメラプロファイルの作成用のツール
Calibrite「ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)」
ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)を使うとデジタルカメラからの画像入力のカラーマネジメントは一通りできます。
カメラプロファイル作成用のカラーターゲット、ホワイトバランス用のカラーターゲット、カメラプロファイル作成ソフトなどがセットになっています。
メーカーのページ
X-Rite「ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)」
ColorChecker Passport Photo 2(カラーチェッカー・パスポート・フォト2)は現在Calibriteから発売されていますが、以前はX-Riteから発売されていました。どちらも内容はほぼ同じです。
メーカーのページ
参考記事
Datacolor SpyderCheckrPhoto
Datacolor SpyderCheckrPhotoはColorCheckerPassportとサイズも形もよく似たカラーターゲットです。
だいたいColorCheckerPassport等と似たようなことができます。
カメラのカラーマネジメントの方法はColorCheckerPassport等とは少し違います。ColorCheckerはAdobeの現像ソフト等で使用できるカメラプロファイルのようなものを作りますが、SpyderCheckrはAdobeの現像ソフト等の色の調整内容のプリセットを作ります。
メーカーのページ
Datacolor SpyderCHECKR24
SpyderCHECKR24でだいたいColorCheckerPassport等と似たようなことができます。
カメラのカラーマネジメントの方法はColorCheckerPassport等とは少し違います。ColorCheckerはAdobeの現像ソフト等で使用できるカメラプロファイルのようなものを作りますが、SpyderCheckrはAdobeの現像ソフト等の色の調整内容のプリセットを作ります。
メーカーのページ
参考記事
Calibrite ColorChecker Classic
A4くらいのサイズのカラーターゲットです。
ColorChecker Passport Photo 2と同じようにカメラプロファイルを作成したりできます。
グレーのパッチもあるので、パソコン上でホワイトバランスを調整するならこれでホワイトバランスもとれます。
メーカーのページ
X-Rite ColorChecker Classic
ColorChecker Classicは現在Calibriteから発売されていますが、以前はX-Riteから発売されていました。
どちらも内容はほぼ同じです。
メーカーのページ
Datacolor SpyderCHECKR
SpyderCHECKRはSpyderCHECR 24よりパッチが多いなど、上位の製品です。
カメラのカラーマネジメントの方法はColorCheckerPassport等とは少し違います。ColorCheckerはAdobeの現像ソフト等で使用できるカメラプロファイルのようなものを作りますが、SpyderCheckrはAdobeの現像ソフト等の色の調整内容のプリセットを作ります。
メーカーのページ
参考記事
Calibrite ColorChecker Digital SG
A4くらいのサイズで、ColorChecker Classicと同じカラーパッチを含む140パッチあるカラーターゲットです。
当方が調べた限りでは、ColorChecker Digital SGをカメラでRAW撮影し、ColorChecker Passport Photo2などのColorCheckerシリーズの専用ソフトで読み込んでカメラプロファイルを作成できるようです。パッチ数が多い分ColorChecker Passport、ColorChecker Classicよりも精度の高いカメラプロファイルを作成できるかもしれません。
ただし、あくまでカラーマネジメントツールの一ユーザーである当方なりに確認してみただけなので、ColorChecker Digital SGでカメラプロファイルを作れるかどうかについて正確には販売店に確認してください。
メーカーのページ
SpyderX Capture Pro
カメラのカラーマネジメント用のSpyderCHECKRと、モニターキャリブレーションツールSpyderX Elite、その他写真撮影用のツールがセットになった製品です。
Raw現像時のホワイトバランスと露出の調整のツール
Datacolor SpyderCUBE
SpyderCUBEは、簡単に言うとABS樹脂でできた立方体に真っ白な部分と真っ黒な部分と何段階かのグレーの部分があるので、Raw現像時にその各部分の数値を見ながらホワイトバランスと露出の調整ができるというものです。
詳しくはメーカーのサイトをご覧ください。
メーカーのページ
その他 大きいサイズのカラーターゲット
Calibrite ColorChecker White Balance(カラーチェッカーホワイトバランス)
ColorChecker White Balance(カラーチェッカーホワイトバランス)はカラーチェッカー・パスポートより大きいサイズのホワイトバランスターゲットです。
メーカーのページ
X-Rite ColorChecker White Balance(カラーチェッカーホワイトバランス)
ColorChecker White Balance(カラーチェッカーホワイトバランス)は現在Calibriteから発売されていますが、以前はX-Riteから発売されていました。内容はほぼ同じです。
X-rite (エックスライト) ColorChecker White Balance (カラーチェッカー・ホワイトバランス) KHG3421-WB
メーカーのページ
以上、カメラ撮影のカラーマネジメントに関わるツールをご紹介しました。
参考記事