マットな表面、コットン100%のHahnemühle/ハーネミューレの高級インクジェット用紙にPhoto Rag®/フォトラグがあります。
フォトラグはどのようなインクジェットペーパーか見てみます。
フォトラグはハーネミューレの高級インクジェット用紙
Photo Rag®/フォトラグは、Hahnemühle/ハーネミューレの作品用高級インクジェット用紙の「マットファインアート スムース」シリーズの用紙の内の一つです。
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メーカーのカタログによる主な特徴
材質 コットン100%
紙は繊維を集めて漉いて平らにしたものです。草の繊維、布の繊維、木の繊維など、繊維がたくさんあれば紙を作れます。
よって繊維でできている綿・コットンからも紙を作れます。
現在は木の繊維を使って大量に紙を生産していますが、アジアでもアジア以外の地域でも、昔からぼろ布や草などから繊維をとって紙を作っていました。
「フォトラグ」は昔ながらの紙の原料であるコットンから作った紙です。
写真のプリント向きの高級インクジェット用紙にはコットン100%の用紙がよくあります。
無酸性 アシッドフリー
現在一般的に売られている紙はほとんどが中性紙であり酸性ではありませんが、短期使用する紙と違い長期保存に耐えるためには一般的な紙以上に無酸性であることは重要です。
高級インクジェット用紙には、長期保存に耐えるようアシッドフリーと明記された用紙がよくあります。
「フォトラグ」はアシッドフリーと明記された無酸性の紙です。
ISO9706の基準に準拠
ISO 9706:1994 情報・ドキュメンテーションー記録資料用紙ー耐久性のための用件 という保存に適した用紙の基準を定めた国際規格があります。pH、引裂き強さ、アルカリ残留物、酸化への耐性などが定められています。
「フォトラグ」はISO9706の基準に準拠している保存性の高い紙です。
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実際に見た雰囲気、プリンター出力の例
厚さなど
「フォトラグ」は厚さの異なるフォトラグ188とフォトラグ308の2種類の用紙があります。
フォトラグ308は厚さ0.48mm、坪量308g/m2です。
EPSON®の写真用光沢RCペーパーの写真用紙クリスピア<高光沢>が厚さ0.30mm、坪量300g/m2、写真用紙<光沢>が厚さ0.27mm、坪量255g/m2です。
フォトラグは308一般的なRCペーパーの写真用光沢紙と比べて厚く、密度は低めの用紙です。
厚さの雰囲気としては一般的な画用紙くらいの厚さです。(画用紙と言っても色々な厚さのものがあるので、あくまで大雑把な雰囲気です。)
表面の様子
表面はごくわずかなテクスチャー感があり、マットです。
インクジェットプリンターで印刷した時の色域の一例
フォトラグにプリンター出力した場合の色域は、一般的なRCペーパーの写真用光沢インクジェット用紙より狭いです。
「フォトラグ」に写真をプリントする場合
インクジェットプリンターでフォトラグを使用する場合、厚い用紙で多少反りがある場合もあるのでプリントヘッドが用紙に接触しやすく注意が必要です。
また、インクジェットプリンター出力全般に言えることですが、単純にプリンター出力を行うとモニターの表示と比べて鮮鋭さが下がりわずかにボケた状態に見えてしまうことも多いです。モニターの表示と近い鮮鋭さで出力するためには画像データに対し多少の処理が必要です。
「フォトラグ」に写真をプリントする場合で、事務所や家庭のプリンターで出力が困難な場合は、当事務所のプリントサービスへご依頼頂けますと幸いです。
以上、「フォトラグ」はどのようなインクジェットペーパーか見てみました。
参考