パソコン作業を続けているとモニターの見過ぎで目が疲れます。頭痛も起きたりします。
モニター自体が光っている一般的な透過型液晶ディスプレイではなく、モニター自体は光らない反射型液晶ディスプレイを使うと目の疲れを軽減できる可能性はあります。
透過型液晶ディスプレイ
パソコンやスマホやテレビなどの一般的な液晶ディスプレイは透過型液晶ディスプレイで、ディスプレイ自体が光っています。
経験上、透過型液晶ディスプレイを見るととても目が疲れる
医学的なことは全く知りませんが、毎日仕事で何時間も透過型液晶ディスプレイを使ってパソコン作業をしている経験上、透過型液晶ディスプレイを見るととても目が疲れます。
目が疲れ過ぎて目が痛くなってきて、頭痛も頻繁に起きます。
輝度を下げると疲れは軽減するが、やはり疲れる
経験上、モニターの輝度を上げたときと下げた時を比べると、輝度を下げて表示した方が経験上は目の疲れが軽減します。
しかしそれでも疲れます。
白色点の色温度を下げると疲れは軽減するが、やはり疲れる
経験上、モニターの白色点の色温度を上げて青白い表示にした場合(例えば6500Kなど)より、色温度を下げて暖色にして(例えば4500Kなど)表示した方が私の場合は目の疲れが多少軽減します。
しかしそれでも疲れます。
今のところ、カラーマネジメントモニターは透過型液晶ディスプレイのように自分で光るモニターで作るしかない
色は人が光を見た時の見え方に関するもののため、色をコントロールするには光をコントロールする必要があります。
透過型液晶ディスプレイはディスプレイ自体が光っているので、自分が発する光を調整するとことで画面の色を操作できます。
部屋の照明が少しくらい変わっても、部屋の照明が少し抑えめでモニターが十分に明るければ、モニターの画面の色はある程度正確に表示できます。
一方、紙に描いた絵や、部屋の照明を反射させて画面を見る反射型液晶ディスプレイの場合、紙やディスプレイ自体は光らず部屋の照明の光で見るため、部屋の照明の色によって表示色が大きく変わってしまいます。
そのため反射光で見る方式のディスプレイでは画面で表示する色を細かく正確に調整できません。
そのような理由で、おそらく今のところカラーマネジメントモニターは透過型液晶ディスプレイやCRTディスプレイのようなそれ自体が光って表示する方式のディスプレイでしか作れないと思われます。
ですのでカラーマネジメントモニターを使って作業する場合は目の疲れは我慢するしかありません。
透過型液晶ディスプレイ以外の表示方法
反射型液晶ディスプレイ
紙と同じように部屋の照明で照らして反射光で画面をみる方式の反射型液晶ディスプレイというものもあります。
透過型液晶ディスプレイと反射型液晶ディスプレイは仕組みは大体同じで、最終的に表示するときに液晶の後ろからライトで光を当てて見るか、部屋の照明などで照らして反射光で見るか、という点だけが違います。
E-inkのディスプレイ
とてもマイナーですが、E-inkを使用したディスプレイが少しあります。
ディスプレイ自体は光らず、部屋の照明で照らして反射光で見ます。
現在のところほとんどがモノクロのディスプレイです。
私の経験上、E-inkのディスプレイは透過型液晶ディスプレイよりも目が疲れません。
医学的な理由は全く分かりません。透過型液晶ディスプレイは光源そのものを見ているようなものですが、E-inkのディスプレイは部屋の照明の反射光で見る方式で紙の文字や景色を見る時と同じであり、そのようなところが目の疲れが少ない理由かもしれないと素人なりに感じています。
E-inkは表示のスピードが遅い場合が多く、透過型液晶ディスプレイのようにきれいで速い表示はできません。
プロジェクター
プロジェクターをパソコンにつないでディスプレイ代わりにできます。
私の経験上、透過型液晶ディスプレイを見て作業する場合よりも、パソコンにプロジェクターをつないでスクリーン上の表示を見て作業をする場合の方が目の疲れがとても少ないです。
医学的な理由は全く分かりません。透過型液晶ディスプレイは光源そのものを見ているようなものですが、プロジェクターは映像の光をスクリーンや壁に一旦当ててからその反射光を見ることになり、光源を直接見ずに一回反射させており、そのようなところが目の疲れが少ない理由かもしれないと素人なりに感じています。
パソコン用の反射型液晶ディスプレイがあればとても救われるが、製品が無い
反射型液晶ディスプレイは現在最も一般的な透過型液晶ディスプレイと仕組みはほとんど同じで、なおかつディスプレイ自体は光らず紙と同じように部屋の照明を当てて見ることができるので、私の経験上は目の疲れが大幅に軽減できる可能性が高いです。
データの色を正確に表示する必要のあるフォトレタッチ作業などは透過型液晶ディスプレイを使ったカラーマネジメントモニターを使用して行い、経理事務など色を正確に見る必要のない事務作業は反射型液晶ディスプレイを使って行うようにすると、目の疲れや頭痛が軽減でき労働環境がとても良くなるかもしれません。
(あくまで私の経験上です。私は透過型液晶モニターを見るよりも紙と同じように反射光で物を見た方が目の疲れがとても少なくなりますが、体質は人それぞれなので反射光で物を見ても目の疲れは変わらない人もいるかもしれません。)
反射型液晶ディスプレイはあるが、手に入るものがほとんどない
反射型液晶ディスプレイは少し製造されています。
しかし、パソコンの作業用に個人で購入できるものがほとんどありません。
反射型液晶ディスプレイを採用したノートパソコンなど、今までにもいくらか反射型液晶ディスプレイが販売されたことはあるようですが、現在はほとんどありません。
需要が少ないため作る会社が少ないのかもしれません。
Essence research の Natural Light Displayというディスプレイ
Essence researchという会社のNatural Light Displayという反射型液晶ディスプレイがあります。
普通にパソコンで使う液晶ディスプレイで、私としてはこれが最も必要としているものです。
しかし、現在のところかなり大きいサイズしかなく、値段もかなり高いです。
私の場合は画面が24インチくらい、値段はEIZOのカラーマネジメントモニターくらいの金額のものでないと財力的に購入できないため、残念ながら購入できないでいます。
参考リンク
シャープの反射型IGZOディスプレイ
シャープの反射型IGZOディスプレイという反射型液晶ディスプレイがあります。
これは屋外の公共の場での案内表示などでの利用を想定した製品らしく、個人でパソコン用に使うことを想定しているものではないようです。
個人のパソコン用ではなくても、購入できるなら購入してパソコンになんとか繋げて使えないだろうかと思ったりもしましたが、この製品は法人などに向けた製品であり個人で1台だけ購入したりはできないようです。
参考リンク
まとめ
私たちのように1日に8時間やそれ以上モニターを見てパソコン作業をする仕事をしていると、パソコン用の反射型液晶ディスプレイがあれば本当に助かるのですが、今のところ個人で手に入る製品があまりありません。
結局、できるだけ頻繁に席を立ち、休憩して、体操をしたりして、連続のパソコン作業をしないように気をつけて仕事をしたり、液晶ディスプレイの代わりになりそうなプロジェクターを探して使ってみたりするしか無いようです。