壊れた、または不要になったパソコンを処分する場合、法律に従って処分します。
メーカーが倒産した古いパソコンや自作パソコンも法律に従って処分します。
パソコンの適正な廃棄・処分方法についてみてみます。
機器類の廃棄まで責任を持って仕事や創作活動をする
機器類の処分の依頼先を間違えると、国際法に違反して海外へ輸出され、適切に再資源化されないまま深刻な環境汚染や健康被害を引き起こしたりする恐れがあります。
また、機器類に含まれる金属類などは人権問題や環境問題がからんでいるものが多く、再資源化して大切に使わなければなりません。
機器類の廃棄まで法令に従って責任を持ってやりがいのある仕事や創作活動をしましょう。
参考書籍
参考リンク
個人用と事業用で処分方法は異なる
パソコンの処分方法は個人用のパソコンと事業用のパソコンで異なります。
パソコン3R推進協会のPCリサイクルのサイトの案内や自治体やメーカーの公式サイト内のPCリサイクルに関するページでも家庭系PCと事業系PCで説明が分かれています。
パソコンの処分方法(家庭系PCの例)
1.HDDなどの記憶装置のデータ消去
パソコン内のHDDなどの記憶装置のデータを消去しておきます。
業界団体などのデータ消去に関する情報
主なパソコンメーカーのサイトに、JEITAのガイドラインに基づいた「パソコンの廃棄・譲渡時のストレージ上 のデータ消去に関するご注意」のようなページがあるので参考にできます。
参考リンク
- パソコンを安心して利用するために (セキュリティ対策)>4.データの保護とパソコンの廃棄等>(2) パソコンの廃棄・譲渡時のデータ消去|JEITA PC・タブレット事業委員会
- パソコンの廃棄・譲渡時のハードディスク上のデータ消去に関するご注意:パソコンやメモリカードの廃棄または譲渡の際のご注意: ビジネスPC | NEC
データ消去の説明、自社専用データ消去ソフトがあるメーカーもある
各メーカーのPCリサイクルの回収案内のページにデータ消去に関する説明が載っている場合もあります。
メーカーによっては回収後にデータ消去をしてくれるオプションが設けられているところもあります。
メーカーによっては自社のパソコン用のデータ消去用ソフトを用意しているところもあり、パソコン3R推進協会のサイト内に情報があります。
参考リンク
データ消去ソフト
2.まだ使えるパソコンは中古買取に出す
不要になったまだ使えるパソコンは中古買取に出します。
引き続き誰かに使ってもらえれば、新品のパソコンを作る数を減らせるので環境負荷を減らせます。
参考リンク
3.「PCリサイクリマーク」を確認
壊れて使えなくなったパソコンは資源有効利用促進法に基づいてPCリサイクルに出します。
パソコンを購入したら「PCリサイクルマーク」が貼られていることを確認します。
「PCリサイクルマーク」が貼あってるパソコンはメーカーが無償で回収・リサイクルします。
2003年10月より前に製造されたパソコンなどはPCリサイクルマークが貼られていないため、有料でPCリサイクルに出します。
2003年10月以降に製造されたパソコンなのに「PCリサイクルマーク」が貼られていなければ製造メーカーへ問い合わせます。
4.メーカーかパソコン3R推進協会に回収を申し込む
パソコンのメーカーかパソコン3R推進協会にパソコンの回収を申し込みます。
参考リンク
メーカーに回収を申し込む
基本的に、パソコンのメーカーに回収を申し込みます。
パソコン3R推進協会ウェブサイトの以下のページに、各メーカーの回収窓口へのリンクが掲載されています。
参考リンク
各メーカーのPCリサイクルの説明のページに、申し込み、エコゆうパック伝票の送付、荷造り、発送、再資源化の流れの説明が載っているので、説明に従って回収に出します。
メーカーによっては「一般社団法人パソコン3R推進協会」の回収申し込みページへのリンクが載せてあり、そちらから申し込むようになっているところもあります。
メーカーが倒産した場合や自作パソコンなどは、パソコン3R推進協会に回収を申し込む
メーカーの倒産などでパソコン3R推進協会の「メーカー窓口一覧」のページにメーカー名が載っていない場合は、「メーカー窓口一覧」のページにある「リストにメーカー名が見当たらない場合」のリンクへ進んで説明に従って回収申し込みをします。
取り扱いメーカーが変わったパソコンは変更後のメーカーの窓口で回収申し込みをし、倒産や事業撤退したメーカーのパソコンと自作のパソコンはパソコン3R推進協会に回収申し込みするよう案内が載っています。
参考リンク
5.伝票を貼って発送する
PCリサイクルの回収の申し込み後に伝票が送られてきたら、荷造りし、伝票を貼り、郵便局の集荷を頼むか郵便局に持ち込んで発送します。
郵便局の集荷を頼めるのでマイカーなどを所有していなくても大丈夫です。
自作パソコン、古いパソコン、メーカーが無い場合も法律に従って回収に出す
自作パソコンや古いパソコンはPCリサイクルマークがなく、メーカーが倒産して無くなっていればメーカー回収にも出せませんが、その場合も法律に従って回収に出します。
- 自作パソコン
- 古いパソコン
- 製造メーカーがよく分からないパソコン
- 製造メーカーがすでに倒産したパソコン
など。
「パソコン3R推進協会」に回収を申し込める
メーカーに回収依頼ができないパソコンなどは「パソコン3R推進協会」が有料で回収を行なっています。
参考リンク
リネットジャパンに回収を申し込める
リネットジャパンにパソコンの回収を申し込めます。
こちらはおそくらPCリサイクルの枠組みではなく小型家電リサイクル法に基づく回収だと思われます。
リネットジャパンのパソコン等の小型家電リサイクルにデータ消去サービス付きのコースもあります。
パソコンの処分方法(事業系PCの例)
事業用のパソコンは家庭用とは別の流れで回収に出します。
パソコン3R推進協会のサイトや各メーカーのPCリサイクルの案内ページに、事業用パソコンの回収方法の説明が載っています。
参考リンク
以上、パソコンの適正な廃棄・処分方法についてみてみました。