最終的に物の色が正確に写っている写真を仕上げたい場合は撮影に使うライトは演色性が高く色温度が5000〜6500Kあたりのものを使った方が作業しやすいです。
写真の撮影用の照明機器の演色性などを確認してみてみました。
演色性はできるだけ高く、色温度は5000K前後か6500K前後のどちらかが良い
演色性
地球で暮らしている人が物の色を見るとしたら、屋外の自然の光の下で見たときの色が一番自然な色と考えるのが無難です。
そこで、商品などの物の色をできるだけ正確に撮影するなら、CIE昼光を基準の光源として評価された平均演色評価数Raが95以上などの演色性の高い照明を使って撮影する方が望ましいです。
ライトの仕様にRaでなくCRI、CRI(Ra)などと書いてある場合も多いです。
CRI、CRI(Ra)と書いてある場合はRaの数値が書いてある場合が多いと思われます。
拡張CRIの数値が書いてあればRaよりも多いカラーサンプルについて評価した数値です。
2025年3月に写真撮影用の照明機材などの仕様を色々見てみたところ、CRIが95以上などで演色性がある程度高いものが多いようでした。
色温度
色を正確に扱いたい時、色温度は適当よりは基準に合わせた方が扱いやすいので、5000Kか6500K前後の照明を使うと作業しやすいです。
5000K前後にした方が作業自体はスムーズです。画像データを扱うソフトの内部など、様々な場面で色温度約5000KのD50の光の白色点が使われていることが多いからです。
一方、印刷関連の業界以外では白色点の色温度が約6500KのD65の光を基準にしている場合が多いです。
そのため、晴れた日中に外で見る場合が多い物なら5000Kくらいの照明で、昼光色の照明の事務所内などで見る場合が多い物なら6500Kくらいの照明を使って撮影するとよいかもしれません。
撮影後にフォトレタッチで色を調整するならそこまで厳密でなくても支障はないかもしれない
もしカラーターゲットを使ってカメラプロファイルも作り、撮影後にはフォトレタッチを行なって色を実物に合わせ込むような場合には、5000Kでも6500Kでもどちらで撮影してもそれほど支障はないかもしれません。
参考記事

ある程度演色性が高い撮影用のライト
以前撮影用のLEDライトなどを調べた時は演色性の低いものも結構ありましたが、最近の撮影用の照明機器を見てみたところCRI(Ra)95以上などの高演色性の機器が多数ありました。
ですので撮影用のライトを普通に探して、最後に仕様欄で演色性「CRI」が95以上くらいかどうか、詳しい人ならTLCIなどCRI以外の演色性を示す数値なども確認すると高演色性の撮影用ライトはすぐ見つかります。
演色性が高い撮影用LEDライトの例 少し小型の手頃なもの
演色性が高い撮影用LEDライトのうち、少し小型の手頃なものの一例です。
参考記事



