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EPSONのプリンター EP-50Vの仕様と色補正の設定の一例

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 インクジェットプリンターはたいてい自動色補正、手動の色補正、プリンタープロファイルを使ったカラーマネジメントシステムなど何通りもの方法を使って印刷できるようになっています。
 EPSON® EP-50Vも色補正に関して何通りかの方法で印刷できるようになっています。
 ここではEPSON EP-50Vのおおまかな仕様と印刷するときの色補正の設定の一例をみてみます。

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機器などを買うときの参考情報

 電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
 当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
 仕事や創作活動などを意義あるものにするため、物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選びましょう。

武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか

 報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり、児童労働につながっているものもあるということです。

参考

華井和代「紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み」ーデニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権

デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物(日本語字幕)」ーデニ・ムクウェゲ医師講演会2016

【アムネスティ】スマートフォンに隠された真実:あなたのケータイ、「児童労働」につながっていませんか?(日本語字幕付※設定をONにしてください)|アムネスティ日本

参考リンク

コンゴ民主共和国:スマートフォンの裏に児童労働 : アムネスティ日本 AMNESTY
アップル、サムソン、ソニーなど著名なエレクトロニクス企業は、児童労働など不当に採掘されたコバルトが自社の製品に使われていないかどうかを認識していない。アムネスティ・インターナショナルとアフリウォッチは1月19日、調査報告書の中で明らかにした...

参考書籍

 「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されていました。

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 電子機器などを購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。

 ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載し、調査結果などを公開しているメーカーもあります。

使用後の製品の回収について説明されているかどうか

 物が壊れたら、パソコンやPCモニター等ならPCリサイクルなどに出す、その他の電子機器なら小型家電リサイクルなどに出す、というように法律に従って回収に出す必要があります。

 メーカーによっては使用後の機器の回収方法を分かりやすく説明したり、分かりやすい回収申し込みフォームを用意したりしています。
 一方、使用後の機器の回収について丁寧とは言えない説明しか載せていないメーカーもあります。

 きちんと回収して持続可能な事業活動をしようとしているまじめなメーカーを選びましょう。

EP-50VはA3ノビサイズの写真も印刷できるインクジェットプリンター

 EP-50VはA3ノビサイズまで出力でき、写真のプリントも想定しているインクジェットプリンターです。

中古の電化製品販売店

 まずは良い中古品を探すのも良いでしょう。
 中古品を購入すると新品を1台作らずに済むので環境負荷が低く済みます。

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EP-50V

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メーカーのページ

EP-50Vのおおまかな仕様

インクの種類 染料インク

 EP-50Vのインクは染料インクです。

 染料インクは水や溶剤に溶ける色材を使ったインク、顔料インクは水や溶剤に溶けない色材を使ったインクです。

 顔料インクは耐光性や耐水性が高いです。

 染料インクはプリンター出力後に乾いて色が安定するまでの時間が顔料インクより遅いです。

 染料インク、顔料インクともに適するものの、染料インクを使った方がより広い色域を表現可能と説明されている用紙もあります。
 一方、用紙によっては顔料インクを推奨しているものもあります。

 少なくとも、普通に写真作品を出力して室内などに飾ったりアルバムに収めて鑑賞したりする分には顔料と染料のどちらでもそれほど問題ない場合が多いです。

インクの数 6色

 EP-50Vのインクは以下の6色です。

  • ブラック
  • シアン
  • マゼンタ
  • イエロー
  • グレー
  • レッド

 色域を広げたり、粒状性を改善して高い画質で出力したりするためにはCMYKの4色のインクだけでは限界があり、写真の印刷を想定しているプリンターでは4色より多いインクを使っている場合が多いです。

 インクの色の数と種類と出力元のデータの色をプリンターで再現するためにインクの出し方を計算する仕組みなどは関連しており、プリンターごとに色々と工夫されていてメーカーの人でないと詳しくは分かりません。

印刷解像度 最高で5,760×1,440dpi

 EP-50Vの印刷解像度は最高で5,760×1,440dpiです。
 印刷解像度はプリンターから吐出され紙に付くインクの粒の密度です。プリントヘッドが動く方向の密度と紙が進む方向の密度の2種類の数値で表記されています。

 印刷解像度が5,760×1,440dpiもあれば十分です。
 印刷解像度1440dpi×1440dpiで印刷した場合と5760×1440dpiで印刷した場合を目で見て比較すると、違いはほぼ分かりません。

 5,760×1,440dpiはあくまで光沢の用紙などで使える最大値で、あまりコーティングされていない用紙などでは使用できる印刷解像度は5,760×1,440dpiより低い場合もあります。

プリンタードライバーの色調補正機能

 たいていはプリンタードライバーにプリンターの機種ごとに多少異なる内容の色調補正機能が付いており、EP-50Vのプリンタードライバーにも色調補正機能が付いています。
 メーカーのページでは「高彩モード」がEP-50Vの特徴の一つとして説明されています。

 キャリブレーションされたモニターでデータを確認して仕上げて、ICCプロファイルを使用した一般的なカラーマネジメントシステムを利用してプリンター出力したい場合はプリンタードライバーは「色補正なし」に設定し、プリンタードライバーの色調補正機能は使わないことになります。

用紙サイズ、厚さ

 出力可能な用紙サイズは単票紙でカードサイズ(54×86mm)〜A3ノビまでです。

 出力可能な厚さは背面給紙を使うと最大0.6mmまでです。
 ファインアート紙なども0.6mm以内のものが多いので、厚さ0.6mmまで印刷できれば多くの種類の用紙が使用できます。

用紙のマージン

 通常の印刷方法では、基本的に上下左右に3mmの余白ができます。
 封筒など用紙によってはより多く余白が必要なものもあります。

 一部の用紙、条件ではフチなし印刷も可能です。

メンテナンスボックス付き

 EP-50Vには廃インクを貯めるメンテナンスボックスが付いています。
 プリンターのメンテナンスボックスはプリントヘッドのクリーニングなどをしたときに発生する廃インクを貯める場所です。
 廃インクはメンテナンスボックスに貯まりEPSONに回収してもらえるため、プリンター内部で廃インクが満杯になる心配が少ないです。

EP-50Vの色補正機能の設定

 EP-50Vでカラー写真をカラーで印刷するとしたら、一例としてプリンタードライバーを以下のように設定します。

プリンタードライバーの設定の例

プリンタードライバーの設定の例

  • 用紙種類:使う用紙を選択
  • カラー:カラーを選択
  • 印刷品質:いずれかを選択

 簡単に印刷できるように作ってあるソフトの場合、上図のような基本的なプリンタードライバーの画面が表示されずアプリケーションソフトの画面上でプリンタードライバーの設定を行うようになっているケースも多いです。

Epson Photo+ の用紙種類、印刷品質の設定欄の例

Epson Photo+ の用紙種類、印刷品質の設定欄の例

E-Photoの用紙種類、印刷品質の設定欄の例

E-Photoの用紙種類、印刷品質の設定欄の例

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することもできます。

プリンターで自動色補正する場合

「オートフォトファイン!EX」で標準的な自動色補正をする場合

 EPSONのインクジェットプリンターで最も基本的な自動色補正を行うなら、プリンタードライバーの「色補正」欄で「オートフォトファイン!EX」を選びます。

「色補正」を「オートフォトファイン!EX」に設定した例

「色補正」を「オートフォトファイン!EX」に設定した例

 簡単に印刷できるように作ってあるソフトの場合、上図のような基本的なプリンタードライバーの画面が表示されずアプリケーションソフトの画面上でプリンタードライバーの設定を行うようになっているケースも多いです。

Epson Photo+ の自動色補正の設定欄の例

Epson Photo+ の自動色補正の設定欄の例

E-Photo の自動色補正の設定欄の例

E-Photo の自動色補正の設定欄の例

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することもできます。

 「色補正」欄で「オートフォトファイン!EX」を選んでそのまま印刷すると、たいていは「オートフォトファイン!EX」の初期設定で標準的な色補正がかかり、暗い写真は明るく調整されたり、色かぶりしている写真はニュートラルに近い色に補正されるなどして無難な仕上がりで印刷されます。

「オートフォトファイン!EX」で自動色補正に設定を加えたい場合

 「オートフォトファイン!EX」の自動補正に少し設定を加えたい場合は「色補正」欄で「オートフォトファイン!EX」を選び、さらに「設定」をクリックして「ユーザー色補正」に進みます。

「オートフォトファイン!EX」の「設定」に進む

「オートフォトファイン!EX」の「設定」に進む

 「補正モード」欄で「標準(自動)」「人物」「風景」「夜景」「セピア」「モノクロ」などが選べます。好みのものを選択します。
※選べる補正モードはソフトの種類その他の条件によって違いがあるかもしれません。

 「イメージ・ビジュアライザー」はノイズ軽減の一種のようなものらしいです。こういった機能は使ってみて良い仕上がりになるなら使い、使っても特に良い結果にならないなら使わないのも良いでしょう。

「オートフォトファイン!EX」の「補正モード」の設定欄

「オートフォトファイン!EX」の「補正モード」の設定欄

 簡単に印刷できるように作ってあるソフトの場合、上図のような基本的なプリンタードライバーの画面が表示されずアプリケーションソフトの画面上でプリンタードライバーの設定を行うようになっているケースも多いです。

Epson Photo+ で「オートフォトファイン!EX」の「風景」に設定した例

Epson Photo+ で「オートフォトファイン!EX」の「風景」に設定した例

E-Photo で「オートフォトファイン!EX」の「風景」に設定した例

E-Photo で「オートフォトファイン!EX」の「風景」に設定した例

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することもできます。

 OKをクリックして設定を終え、印刷すると「補正モード」で「人物」を選んだ場合は人物に最適に、「風景」を選んだ場合は風景の写真に最適な色補正がかかって印刷されます。

「高彩」で自動色補正する場合

 EP-50Vには「高彩」という自動補正機能があります。この機能を使って好ましい結果になるかならないかは写真にもよるでしょう。
 試しに「高彩」を使って印刷してみて、良い結果になるなら使うのも良いでしょう。

 プリンタードライバーの設定の「色補正」で「高彩」を選びます。

「色補正」で「高彩」を選択

「色補正」で「高彩」を選択

 簡単に印刷できるように作ってあるソフトの場合、上図のような基本的なプリンタードライバーの画面が表示されずアプリケーションソフトの画面上でプリンタードライバーの設定を行うようになっているケースも多いです。

E-Photoで「高彩」を選択した例

E-Photoで「高彩」を選択した例

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することもできます。

※Epson Photo+ で「高彩」に設定しようとしてもできませんでした。もともとできない作りなのか、Epson Photo+に詳しい人なら設定の仕方を知っているのか、どちらか分かりません。

 印刷すると「高彩」の自動補正がかかって写真が印刷されます。

sRGBのデータをあまり自動色補正をかけずに印刷する場合

 色空間に関する設定欄がないカメラで撮影した写真のデータ、カメラの色空間の設定欄をsRGBに設定して撮影した写真のデータ、一般的な初級者向けのソフトで作った画像データなどはたいていsRGBのデータになっています。

 sRGBのデータを自動色補正をかけずに印刷したい場合は以下のようにします。

 アプリケーションソフトで写真のデータを開いて印刷へ進みます。

 アプリケーションソフトに色管理に関する設定欄があるなら「プリンターによる色管理」のような設定を選びます。
 そのような色管理に関する設定欄が見当たらなければ何もせずに進みます。

 プリンタードライバーの画面の「色補正」で「EPSON 基準色」を選びます。

プリンタードライバーの「色補正」で「EPSON 基準色」を選ぶ

プリンタードライバーの「色補正」で「EPSON 基準色」を選ぶ

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することができます。

 これで印刷するとsRGBのデータがほぼ自動色補正がかからずに印刷できます。

AdobeRGBのデータをあまり自動色補正をかけずに印刷する場合

 アプリケーションソフトで写真のデータを開いて印刷へ進みます。

 アプリケーションソフトに色管理に関する設定欄があるなら「プリンターによる色管理」のような設定を選びます。
 そのような色管理に関する設定欄が見当たらなければ何もせずに進みます。

 プリンタードライバーの画面の「色補正」で「Adobe RGB」を選びます。

プリンタードライバーの「色補正」で「Adobe RGB」を選択

プリンタードライバーの「色補正」で「Adobe RGB」を選択

※E-Photoはメニューから[ファイル>ドライバー設定印刷]と進むと通常のプリンタードライバーの画面で設定を行なって印刷することができます。

 これで印刷するとAdboeRGBのデータがほぼ自動色補正がかからずに印刷できます。

iPhoneで撮影した写真を印刷する場合

 現在のiPhoneで撮影した写真のデータはDisplay P3という色空間で作られ、Display P3というプロファイルが埋め込まれたデータになっている場合が多いです。

 Display P3のデータを上記のように「色補正」で「EPSON基準色」を選んで印刷すると色がおかしくなります。
 「色補正」で「Adobe RGB」を選んで印刷すると「EPSON基準色」を選んだ場合よりはマシな印刷結果になるかもしれません。

 そこで、iPhoneで撮影した写真を印刷するなら「オートフォトファイン!EX」のような自動色補正をかけて印刷するのもよいかもしれません。

 または、「E-Photo」や「Epson Photo+」で印刷するなら、「E-Photo」「Epson Photo+」の自動色補正の設定欄で色補正「なし」に設定して印刷するとある程度まともにデータの見た目に近い状態で印刷できます。

E-Photo で自動色補正「なし」に設定した例

E-Photo で自動色補正「なし」に設定した例

Epson Photo+ で自動色補正「なし」に設定した例

Epson Photo+ で自動色補正「なし」に設定した例

色補正「自然な色あい」は詳細不明

 プリンタードライバーの「色補正」欄に「自然な色あい」という設定があります。
 この設定がどのような処理が行われる設定なのかは分かりませんでした。

色補正「ICM」について

 プリンタードライバーの「色補正」欄の「ICM」はWindowsに備わっている仕組みを利用して色管理を行ない印刷するものです。

 「ICM」を選び「設定」に進むと「ユーザー色補正」の画面が表示されます。

「色補正」で「ICM」を選択した例

「色補正」で「ICM」を選択した例

 表示された画面に「入力プロファイル」「プリンタープロファイル」などの設定欄があれば、手動でプリンタープロファイルなどを設定してカラーマネジメントを行なって印刷できます。
 もし「入力プロファイル」「プリンタープロファイル」などの設定欄が何も表示されなければ、何もできません。

 「ICM」を使ってカラーマネジメントを行う方法はAdobe® Photoshop®とプリンタードライバーで手動で色管理を行うような方法と比べてもさらに分かりにくい面があるので、無理に「ICM」を使わなくても良いでしょう。

使用済みインクカートリッジはメーカーの説明に従って回収へ出す

 使用済みインクカートリッジはメーカーの説明に従って回収へ出しましょう。
 メーカーのサイトで業務で使っているプリンター、家庭で使っているプリンター、それぞれの場合のインクカートリッジ回収方法が説明されています。

参考記事

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完全に壊れたプリンターは法に従って回収に出す

 速いペースで機器を新品に買い換えると環境負荷が大きく、自然の循環のスピードを超えてしまい人類が存続できません。
 そこで今使っている機器にせよ服にせよできるだけ長く大事に使いましょう。

 プリンターが完全に壊れたら、法に従って回収に出しましょう。

壊れたプリンターの適切な処分方法 小型家電リサイクル法に基づいて
電気製品は一定の年数が経てば壊れてしまいます。  プリンターも電子機器なので、一定の年数が経てば壊れてしまいます。  プリンターが壊れた場合、廃棄方法は気をつける必要があります。  壊れたプリンターの適切な処分方法をご紹介します。 プリンタ...

 以上、EPSON EP-50Vのおおまかな仕様と印刷するときの色補正の設定の一例をみてみました。

EPSON EP-50V

中古の電化製品販売店

 まずは良い中古品を探すのも良いでしょう。
 中古品を購入すると新品を1台作らずに済むので環境負荷が低く済みます。

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参考記事

プリンターの色がおかしい時 簡単に正常な色できれいに印刷する方法
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