写真をプリントし、壁に飾れるよう加工してもらえる富士フイルムのデジカメプリントサービス「WALL DECOR」というものがあります。
その中の一つ、「WALL DECOR ミュージアム」は写真が壁面から浮いたように見えるタイプのパネル加工をしてもらえるプリントサービスです。
現在は一般向けのカメラや現像ソフト、写真編集ソフトでもカラープロファイルが色々選べるようになっているため、「WALL DECOR ミュージアム」に依頼する写真のデータのプロファイルはどのようにするべきか迷う人も多いでしょう。
富士フイルムの「WALL DECOR ミュージアム」に依頼するとき、画像データのプロファイルをどのようにするとよいかみてみます。
富士フイルム「WALL DECOR ミュージアム」
富士フイルム「WALL DECOR ミュージアム」の内容
写真をプリントし、写真貼付面と台座のセットで壁に飾れるよう加工してもらえる富士フイルムのデジカメプリントサービス「WALL DECOR」というものがあります。
「WALL DECOR」にはパネル加工、額装の種類がいくつかあり、それぞれに「WALL DECOR ●●●」というサービス名になっています。
「WALL DECOR」の一つである「WALL DECOR ミュージアム」は、写真をプリントし、壁から浮いているように見えるよう写真貼付面と台座のセットで壁に飾れる加工をしてもらえるデジカメプリントサービスです。
富士フィルム「WALL DECOR ミュージアム」
Lサイズ限定のサービス
WALL DECOR ミュージアムでは以下のサイズのプリントが可能ということです。
- A4相当(200x290mm)
- A3相当(290x410mm)
- A3スクエア(297x297mm)
- A2相当(400x604mm)
自動色補正を行える
注文画面で、自動色補正の有無を選択できます。
自動色補正を選択すると、富士フイルムの業務用のソフトで自動色補正が行われた上でプリントされます。
「色補正なし」でも注文できます。
色合いに遊びの加工も施せる
通常の自動色補正の選択肢以外に、トイカメラ風やその他の遊びのある画像処理の選択肢もあります。
写真にコメントを入れられる
写真の中にコメントの文字を入れられます。
書体や色も変えられます。
印画紙は複数の選択肢あり
基本的には光沢の印画紙が使用されます。
その他、有料のオプションで超光沢、半光沢、パール光沢、凹凸のあるキャンバス風の印画紙、という選択肢もあります。
パネル加工される
プリント後は、写真貼付面と台座のセットにより壁に飾れる状態に加工されます。
※金属面の写真貼付面は角が鋭利の為、お子様のいるご家庭などでは注意が必要、とのことです。
その他の「WALL DECOR」
「WALL DECOR」のプリントサービスには、「WALL DECOR ミュージアム」の他に以下のようなものもあります。
富士フイルム「WALL DECOR ミュージアム」のサービス案内を確認してみる
「WALL DECOR ミュージアム」のウェブページで、依頼する写真の画像データのプロファイルについて説明されているかみてみました。
データのサイズなど、いくつか説明がありましたが、カラープロファイルについての細かい説明は見つけられませんでした。
画像データの色空間などについて説明を載せると、注文する人がかえって混乱してしまうからかもしれません。
ネット注文で画像をアップロードしてみた結果
「WALL DECOR ミュージアム」のネット注文の画面から、画像をアップロードしてみました。
「WALL DECOR ミュージアム」をネットから注文する際の画像のアップロード画面にも、カラープロファイルに関する注意書きなどは見当たりませんでした。
sRGBの画像データをアップしてみる
以下のsRGBの画像データをアップロードしてみます。
sRGBで完成させ、sRGBカラープロファイルを埋め込んで保存した画像データです。
おそらくsRGBの画像データがsRGB画像として扱われているものと思われます。
ほぼ同じ色で問題なくアップロードできました。
sRGBの画像データ(プロファイル埋め込みなし)をアップしてみる
以下のsRGBの画像データをアップロードしてみます。
sRGBで完成させ、カラープロファイルを埋め込まずにに保存した画像データです。
おそらくsRGBで作成され埋め込みプロファイルのない画像データがsRGB画像として扱われているものと思われます。
ほぼ正常な色で問題なくアップロードできました。
AdobeRGBの画像データをアップしてみる
以下のAdobeRGBの画像データをアップロードしてみます。
AdobeRGBで完成させ、カラープロファイルを埋め込んで保存した画像データです。
AdobeRGBの画像データにsRGBを指定した以下の写真と似たような色になってしまいました。
おそらく、AdobeRGBの画像データの埋め込みプロファイルは無視され、sRGB画像として扱われた結果だと思われます。
「WALL DECOR ミュージアム」に依頼するときの写真のデータのプロファイル
sRGBにしておけば問題ない
店のサービスに依頼するデータはsRGBで作ればまず問題ないでしょう。
デジカメで撮影するなら、カメラの色空間をsRGBに設定しておけば、撮影した写真のデータはsRGBのデータになります。
現像ソフトで現像するなら、画像データの書き出し時の色空間をsRGBに設定すると、sRGBのデータになります。
AdobeRGBのデータがあるなら、sRGBにプロファイル変換して保存すると、sRGBのデータになります。
参考記事
「色補正あり」を選択する場合でもsRGBのデータにしておいた方が無難
「WALL DECOR ミュージアム」では「色補正あり」でプリントを依頼できます。
「色補正あり」で依頼する場合、sRGB以外の色空間で作成された画像をアップして色が変わったとしても、そこから色補正が施されてきれいに調整されるので、sRGBのデータでもそれ以外の色空間で作成したデータでも問題ないのではないか、と思うかもしれません。
確かに、例えばAdobeRGBのデータをアップして色が変わっても、自動色補正がかかることで少し見栄え良く調整されるでしょう。
しかし、やはり色がおかしくなった状態から自動色補正がかかるのと、正常な状態から自動色補正がかかるのでは、たいてい正常な状態から自動色補正をかけた方がより品質は高くなるでしょう。
ですので、プリントを依頼するときはsRGBのデータで依頼するに越したことはないでしょう。
以上、富士フイルムの「WALL DECOR ミュージアム」を注文するとき、画像データのプロファイルをどのようにするとよいかみてみました。
富士フイルム「WALL DECOR ミュージアム」