部屋や机の上の適切な明るさの説明などで、明るさがルクス(lx)で示されていることがよくあります。
そのため、自分の作業場などの照度が何ルクスか知りたくなる場合もあるでしょう。
ここでは、有名なカラーマネジメントツール「i1Display Pro」で照度(lx)を測定する方法をご紹介します。
i1 Display Pro
i1 Display Pro 販売終了
X-Riteの写真・映像関連製品の販売がキャリブライト社に移行した結果、i1Display Proは販売終了になりました。
Calibrite社 ColorChecker Display Proがi1Display Proの後継機です。
照度(単位 ルクス[lx])はどのくらいの強さの光で照らされているかを示すもの
照度(単位 ルクス[lx])は、おおまかに言うと、その面がどのくらいの明るさの光で照らされているかを示すものです。
単純にどのくらいの強さの光で照らされているかを示すのは放射照度(W/m2)
光の強さを単純に表すことができます。
放射量という物理量で表します。
放射量を表すものに放射束、放射強度など色々あります。
放射量を表す量のうち放射照度(W/m2)というものが、大まかに言うとある面がどのくらいの強さの光で照らされているかを示すものです。
単純に光の強さを示しても、人が感じる明るさは分からない
放射量は、単純に光の強さを示したものです。
一方、明るさや暗さは光を見て人が感じる感覚です。
放射量を示す数値が2倍になると、人も2倍明るく感じるというわけではありません。
そこで、放射量をもとに、人が感じる明るさの感覚と対応するようにした測光量というものがあります。
どのくらいの明るさの光で照らされているかを示す測光量が照度(単位 ルクス[lx])
机など、その面がどのくらいの明るさで照らされているのかを示した測光量が照度(単位 ルクス[lx])です。
照度の測り方
照度計というものが色々売られています。
そういう機器を使って照度を測定できます。
照度計の例
モニターキャリブレーションツールなど、カラーマネジメントツールの測色器でもたいてい照度を測定できます。
事務所にカラーマネジメントツールがあるなら、照度計を買わなくてもカラーマネジメントツールの測色器を使って照度を測定できます。
有名なモニターキャリブレーションツール「i1Display Pro」でも照度を測定できます。
i1Display Proで照度(ルクス[lx])を測定する手順
モニターキャリブレーションツール「i1Display Pro」で照度を測定する手順です。
ディスプレイのプロファイル作成へ進む
i1Profilerのトップ画面から、ディスプレイプロファイル作成のメニューへ進みます。
白色点の目標設定の「測定」で照度を測定
白色点の選択欄で、「測定」を選択します。
測定対象に「環境光」を選択します。
i1Display Pro本体を、照度を測定したい場所に置いて、「測定」をクリックします。
照度(illuminance)[lx]が表示されます。
これで照度が測定できました。
以上、カラーマネジメントツール「i1Display Pro」で照度(lx)を測定する方法をご紹介しました。
参考記事
i1Display Pro