※現在はCS230は製造終了になり、CS2400Rなど後継の機種が発売されています。
カラーマネジメントモニターとして十分な基本機能を満たしていて、かつ高すぎないおすすめのディスプレイをご紹介します。
現在はCS2400Rが発売中
現在はCS230は製造終了となり、CS2400Rという機種が発売されています。
参考記事

機器などを買うときの参考情報
電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
機器を使用する私たちユーザーもそれらの国際問題の当事者の一人です。
物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選んで、やりがいのある仕事や創作活動をしましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料
報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物には武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり児童労働につながっているものがあります。
紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうか、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかなどを確認してみましょう。
「メーカー名 + 紛争鉱物」などで検索すると、メーカーの公式サイト内の原料調達に関する取り組みや調査結果の報告のページなどが見つかります。
詳しく取り組みや結果を報告しているメーカーもあれば、報告などはほとんど公開していないメーカーもあります。
参考



参考書籍
以下の本で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることなどが説明されていました。
使用後の壊れた製品の回収
壊れたパソコンのモニターなどは法律に従ってPCリサイクルや小型家電リサイクルに、その他の壊れた電子機器なら法律に従って小型家電リサイクルに出したりして再資源化します。
パソコンやモニターの場合なら「メーカー名 + PCリサイクル」などで検索すると各メーカーの回収・再資源化の申込や回収率の報告書などのページが見つかります。
分かりやすくていねいに説明しているメーカーもあれば、そうでもないメーカーもあります。
カラーマネジメントモニターに必要な機能
基本の機能
データの色を正確に表示し、プリンターなど他のデバイスとの間のカラーマッチングも問題なく行うため、カラーマネジメントモニターに必要な機能は以下の通りです。
- ハードウェアキャリブレーションが正確に行える
- 表示可能な色域がsRGBの色域をカバーしている
この2点を満たしていればディスプレイを頼りにした写真・グラフィック作成の作業も、プリンターなどのデバイスとのカラーマッチングも問題なくできます。
これら2点の内容は信頼出来るメーカーからカラーマネジメントモニターとして販売されているモニターで満たしていないものはほぼありません。
再現可能な色域について
現在は「AdobeRGBの色域をカバーしている」と宣伝しているディスプレイが市場にたくさんあります。
しかしsRGBの色域がカバーされていればそれほど問題ありません。
ディスプレイが表示可能な色の範囲がsRGB程度であることと、データがAdobeRGBであることとは別な問題です。
sRGBまでしか表示できないモニターであっても、AdobeRGBの色域のデータを扱えます。
ディスプレイで表示可能な色域よりデータの持つ色域の方が広い場合、見た目に目立たないよう色域が圧縮されて表示されます。
カラーマネジメントという技術にはそのような仕組みが含まれています。
ディスプレイで表示可能な色域がsRGBで、一方ディスプレイとカラーマッチングを行いたいプリンターなどのデバイスの色域がsRGBより広くても、それほど問題ではありません。
プリンター出力時には、パソコンから色の情報が直接プリンターに送られるため、ディスプレイの色域の影響は受けないからです。
異なる色再現域を持つデバイスとの間で色を渡して行くためにあるのがカラーマネジメント技術というものです。
参考記事


その他の機能
信頼のおけるメーカーのカラーマネジメントディスプレイなら、内部で実際の表示色より多い色数で計算を行う、画面の明るさと色のムラを軽減する、などの機能があり、高い画質と高い精度のキャリブレーションが実現できるようになっています。
おすすめのカラーマネジメントモニター
以上のことから、sRGBの色域をカバーしているEIZO® ColorEdge® CS230がオススメです。
キャリブレーションの精度、画質など、基本的な写真の作業に申し分ありません。
現在はCS2400Rが発売中
現在はCS230は製造終了となり、CS2400Rという機種が発売されています。
参考記事

EIZO ColorEdge CS230 〜色域sRGBの製品〜
参考記事

パソコンのディスプレイの廃棄方法
カラーマネジメント対応ディスプレイを購入する場合、今までのディスプレイが不要になるかもしれません。
まだ使えるディスプレイはリサイクルショップの買取に出して別の人に引き続き使ってもらいましょう。
壊れたディスプレイは法律に従って回収に出して再資源化しましょう。
参考記事

以上、カラーマネジメントモニターとして十分な基本機能を満たしていて、かつ高すぎないおすすめのディスプレイの紹介でした。
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