ネット通販サイトで扱われる商品にはカラーバリエーションがそろった商品も多いと思いますが、商品によっては色がとても重要な要素となるものもあるのではないでしょうか。
しかし、ウェブサイトは見る人の環境によって色がまちまちになるため、正確な色を表示するのが難しいのが現状です。
ここでは、ネットショップの商品写真を見るときにできる限りショップの運営会社の方で意図している色に近い色で閲覧するための、ディスプレイの表示モードについてご紹介します。
商品写真はディスプレイの表示モードをsRGBにして見ると良い
RGB画像の色がまちまちになる理由 〜RGB画像をどういう色で表示するかはディスプレイの自由〜
Rは赤、Gは緑、Bは青と、一応は決まっていますが、RGB画像をどういう色で表示するかは正確には決まっていません。
そのため、それぞれのディスプレイで明るく派手に表示したり、コントラスト低めに表示したり、自由に表示することになります。
そのため、ウェブサイト上のRGB画像である写真も見る人のディスプレイによってまちまちの色に表示されてしまいます。
インターネット上の共通の色として、sRGBというものがある
RGBデータを何色で表示するかがまちまちだと色々と不都合なので、例えばRGB(200,220,195)はこういう色、RGB(24,63,58)はこういう色、というように決めた規格があります。
sRGBというものです。
sRGBは、IEC(国際電気標準会議)が決めた色空間の国際標準規格です。元々はCRTディスプレイの色を基にして決められた規格ですが、現在もデジカメ、プリンター、ディスプレイなどで広く使われています。
参考記事
インターネット上ではsRGBの色空間を想定してRGBデータを作成するのがよい
現在のところ、インターネット上で共通の色空間としてはsRGBが最も一般的です。
そのため、sRGBの色空間を想定してインターネット上のRGBデータを作成することが、最も多くの閲覧者に意図した色に近い色で見てもらえる可能性が高い方法です。
もちろん、自分のディスプレイの色、コントラスト、輝度などは好みで調整できるので、sRGBとは異なる色空間で表示をしている閲覧者もいます。
それでもいずれかの色空間をターゲットとしてRGBデータは作成せざるをえないので、sRGBで作成するのが最善ということになります。
ネットショップの商品写真はsRGBで見ることを想定して作成されていることが多いと思われる
以上の理由から、ネットショップでは商品写真を最も多くの閲覧者に意図した色に近い色で表示してもらうため、sRGBで作成していることが多いと思われます。
結論 商品写真はディスプレイの表示モードをsRGBにして見ると良い
よって、ネットショップの商品写真を見るときは、ご自分のディスプレイをsRGBの特性にして表示すると、ショップの方で意図した色に近い色で表示できる可能性が最も高いと思われます。
ディスプレイの表示特性をsRGBにする方法
基本的には、表示を初期設定に戻した上、sRGBのモードを選ぶ、というような流れになると思われます。
以下にいくつか例を示します。
これはほんの一例ですので、お持ちのディスプレイの説明書をご覧ください。
EIZO®のディスプレイの場合
表示モードを切り替えるボタンで、「sRGB→Custom→EyeCare→Paper→Text」と表示モードを切り替えられたりするので、sRGBモードを選びます。
三菱電機のディスプレイの場合
ディスプレイの設定画面の映像モードでsRGBを選べるものがあるようです。
ASUS®のディスプレイの場合
ディスプレイのボタンでモードを切り替えて、sRGBのビデオプリセットモードが選べるものがあるようです。
sRGBのモードが選べない場合
ご自分でお持ちのスマホ、タブレット、ディスプレイでsRGBのモードを選べない場合、sRGBの色温度、ガンマは以下の通りですので、色温度とガンマを以下の数値に近いものに設定してみると、sRGBの色空間に近い状態で表示できるかもしれません。
- 色温度
- 6500K
- ガンマ
- およそ2.2
色温度やガンマが自由に選べない場合、ご自分のお好みで設定を変えているよりは初期設定の状態の方がsRGBに近い可能性が高いですので、初期設定に戻してみると良いかもしれません。
以上、ネットショップの商品写真を見るときにできる限りショップの運営会社の方で意図している色に近い色で閲覧するための、ディスプレイの表示モードについてご紹介しました。
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