EIZOの「Quick Color Mach」はパソコンのディスプレイ表示とプリンター出力の色を合わせるのに便利なものらしいですが、プリンター用プロファイル作成をして設定して出力することとは違うのか、どのような機能なのか気になります。
ここではEIZOの「Quick Color Mach」がどのようなものかみてみます。
「Quick Color Mach」はアプリケーションやドライバの設定を自動でしてくれるもの。プロファイル作成をするソフトではない
「Quick Color Mach」はプリンタープロファイルを作成するソフトではありません。
アプリケーションソフトのカラー設定や、プリンター出力時のプロファイル関連の設定などを自動で行ってくれる仕組みです。
参考リンク
メーカーの動画
かんたん!写真プリント色合わせツール Quick Color Match| eizocojp
用紙はQCM対応のものを使用する
設定を自動で行ってくれるだけなので、プリンタープロファイルなどは既存のものを使います。
「Quick Color Mach」で印刷する場合、「Quick Color Mach」に対応している用紙を使う必要があります。
「Quick Color Mach」に対応している用紙は、「Quick Color Mach」の公式ページのスペック表に掲載されています。
公式ページの表によれば、メーカー純正紙の他、有名用紙ブランドの用紙や和紙メーカーの和紙なども対応しています。
Qucik Color Match対応の用紙の例
「Quick Color Mach」対応のモニターを使う
「Quick Color Mach」を使うためには、「Quick Color Mach」に対応したモニターを使う必要があります。
Quick Color Mach対応のモニターの例
ColorEdge® CS2410
ColorEdge® CS2420
ColorEdge® CS2420-Z
CS2420と付属品が多少異なる製品とのことです。
「Quick Color Mach」対応のプリンターを使う
「Quick Color Mach」を使うには、「Quick Color Mach」に対応したプリンターを使う必要があります。
対応プリンターは「Quick Color Mach」の公式ページのスペック表などで案内されています。
Quick Color Mach対応のプリンターの例
「プリンター用カラープロファイル作成」はプロファイルを作る。出力関連の設定は自力で行う
「プリンター用カラープロファイル作成」は、自分で自由に選んだプリンターと用紙(純正紙に限らない)の組み合わせによるプリンター出力を正確に行うためのプリンター用のデバイスプロファイルを作るものです。
プロファイルを作るだけなので、それを使ってパソコンからプリンター出力をする場合、アプリケーションソフトのカラー設定やプリンタードライバの設定などは自分で行う必要があります。
それぞれのメリットなど
EIZO「Quick Color Mach」
EIZO®の「Quick Color Mach」を使うと、詳しくなくても理屈に沿ってプリンター出力ができるので楽です。
一方、選べるプリンターと用紙の組み合わせが指定されていて限られいます。
また、既存のプリンター用プロファイルを使うので、プリンター出力の経時変化や個々のプリンターごとの差には対応できません。
ただ、趣味で写真を出力するだけならそこまで高い精度でカラーマネジメントをする必要がないので、それほど問題ないでしょう。
プリンター用カラープロファイル作成
プリンター用カラープロファイル作成を行えば、プリンター出力の経時変化や個々のプリンターごとの色の差を補正して、全国どこでもいつでも同じ色で出力できます。
一方、出力に関する各種の設定を自分で行うので、カラーマネジメントに慣れていないとややこしく、設定を間違える可能性はあります。
以上、「Quick Color Mach」とプリンター用カラープロファイル作成の違いを見てみました。
参考記事