照明の色の種類の代表的なものに昼光色と昼白色があります。
昼光色と昼白色の違いについておおまかにご紹介します。
昼光色、昼白色は光源色の種類
昼光色や昼白色は、照明の光源の色の種類の名前です。
よく、照明器具の仕様の「光源色」などの項目に、昼光色、昼白色、電球色などと書かれています。
昼光色の照明、昼白色の照明は、それぞれどのような照明か
昼光色の照明の雰囲気は昼間の北の色
「光源色:昼光色」と書かれている照明は、色温度が約6500K前後の光の照明の場合が多いです。
必ずしも6500K前後とは限らず、昼光色の照明で色温度が約6700Kや約7200Kのものもあります。
そのように、照明の昼光色という分類はきっちりと定義されているわけではなく、だいたいの雰囲気だと思われます。
色温度6500K前後の光の雰囲気は、おおまかにいうと昼間の北の色です。
太陽が昇っている南側よりは少し青いです。
よって、昼白色の照明より昼光色の照明の方が青っぽいです。
昼白色の照明の雰囲気は晴れの日の昼間の南の色
「光源色:昼白色」と書かれている照明は、色温度が約5000K前後の照明の場合が多いです。
たまに昼白色の照明で色温度約5500Kなどの製品もあります。
そのように照明の昼白色という分類はきっちりと定義されているわけではなく、だいたいの雰囲気だと思われます。
色温度5000K前後の光の雰囲気は、おおまかにいうと晴れの日の昼間の南の色です。
北側よりは少し黄色っぽいです。
よって、昼光色の照明より昼白色の照明の方が黄色っぽいです。
補足情報
昼光色と昼白色の違いが分かる例 ビルの窓の光
夜、大きなビルの横を歩いていて、たくさんある各部屋の窓から照明の光が見えたりします。
そのようなとき、それほど青っぽくない照明の部屋と、かなり青っぽく見える照明の部屋とがあります。
おそらく、かなり青っぽく見える部屋の照明は昼光色の照明で、それほど青っぽくは見えない部屋の照明は昼白色の照明です。
業界による照明の色の基準の雰囲気
印刷関連業界は昼白色に似ている光を基準にしている
印刷関連業界などは、物を見るために色温度が約5000Kの照明を基準として決めています。
よって、印刷関連業界などでは昼白色に似たような色の照明を基準にしています。
それ以外の業界や、特に基準を決めていない場合、昼光色に似ている光を基準にしている
それ以外の様々な業界や、特に基準を決めていない場合は、正確に色を扱うときにはたいていD65という標準の光を使っています。
実際にはD65の光を完璧に再現する照明はないため、D65に近い光を発する照明を使います。
よって、様々な業界や色の基準を特に決めていないケースでは、昼光色に似たような色の照明を基準にしています。
以上、昼光色と昼白色の違いについておおまかにご紹介しました。
参考記事
5000Kの高演色LED照明