山田照明の有名な机用の高演色性LED照明にZ-80PRO2があります。
Z-80PRO2より少し価格が低めのZ-208PROという照明もあります。
Z-208PROがどういう照明かみてみます。
機器などを買うときの参考情報
電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
仕事や創作活動などを意義あるものにするため、物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選びましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか
報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり、児童労働につながっているものもあるということです。
参考
華井和代「紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み」ーデニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権
デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物(日本語字幕)」ーデニ・ムクウェゲ医師講演会2016
【アムネスティ】スマートフォンに隠された真実:あなたのケータイ、「児童労働」につながっていませんか?(日本語字幕付※設定をONにしてください)|アムネスティ日本
参考リンク
参考書籍
「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されていました。
電子機器などを購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。
ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載し、調査結果などを公開しているメーカーもあります。
使用後の製品の回収について説明されているかどうか
物が壊れたら、パソコンやPCモニター等ならPCリサイクルなどに出す、その他の電子機器なら小型家電リサイクルなどに出す、というように法律に従って回収に出す必要があります。
メーカーによっては使用後の機器の回収方法を分かりやすく説明したり、分かりやすい回収申し込みフォームを用意したりしています。
一方、使用後の機器の回収について丁寧とは言えない説明しか載せていないメーカーもあります。
きちんと回収して持続可能な事業活動をしようとしているまじめなメーカーを選びましょう。
Z-208PROは高演色LEDの作業灯
Z-208PROは高演色LEDの作業灯です。
メーカーのページ
メーカーの動画
Z-208PRO Z-209PRO 商品説明動画
Z-208PROの主な仕様
山田照明の公式ウェブサイトにあるカタログ等で、Z-208PROの主な仕様をみてみます。
- 平均演色評価数 Ra97
- 色温度 5000K
- 調光機能 7段階調光
- 消費電力 19W
平均演色評価数 Ra97
平均演色評価数はRa97ということで、平均演色評価数の数値だけでみると写真などを見るときにも無難と思われます。
色温度 5000K
色温度は5000Kということです。
写真や印刷物を見る場合は5000Kの照明が基準として使われる場合が多いので、写真の作業には無難でしょう。
7段階調光
7段階調光ということで、写真の作業などにも問題ないでしょう。
微妙に明るさを変えたければ、写真の方を動かして光源との距離を変えれば済みます。
その他
カタログ等をみると、広く照らせるシェード、手袋の上からでも操作可能な大型ジョイントノブ、ネックジョイントの可動性など、いくつかの特徴が述べられています。
写真などの作業とは異なる、工具や油などを使うような作業において使いやすくなっているのかもしれません。
Z-208PROとZ-80PRO2ではどこが違うのか
写真や印刷物などを扱うときの高演色LED照明としては、Z-80PRO2が有名です。
Z-208PROとZ-80PRO2ではどこが違うのかみてみます。
Z-208PRO
Z-80PRO2
メーカーのページ
カタログを見る限りでは、演色性に違いがあるのかもしれない
カタログによれば、Z-208PROとZ-80PRO2の平均演色評価数はともにRa97です。
しかし、演色性は平均演色評価数だけでは評価しきれません。
白色光には色々な色の光が含まれています。
ある色の光が演色性が低くても、他の色の光の演色性が高ければ、平均演色評価数は高く出るかもしれません。
そこで特殊演色評価というものも行い、平均演色評価数だけでは評価しきれない演色性を評価します。
カタログをみると、Z-80PRO2の特徴に以下のように書かれています。
一方、Z-208PROは、特殊演色評価の結果についてはそれほど触れられていません。
以上のことから、あくまでユーザーの立場でカタログを参照する限りでは、Z-208PROとZ-80PRO2は特殊演色評価の結果に差があるのかもしれません。
使い勝手は色々異なる
色以外には、シェードやアームの形状など色々異なります。
写真の作業とは異なる各種の作業に使いやすくなっているようです。
Z-80PRO2の使用経験から
Z-80PRO2はどちらかというと写真などを見る用途を想定していると思われるので、作業用の手袋をはめて頻繁にアームを動かして使うような使い方には向いていません。
Z-80PRO2が高すぎるなら、Z-208PROも良さそう
写真を趣味にしているとしても、Z-80PRO2は趣味で買うには高すぎるという人も多いでしょう。
その場合、Ra80くらいの一般的な机用LED照明を使うよりは、Ra97のZ-208PROを使うのも良さそうです。
Z-208PROはEIZOからも発売されている
Z-208PROはEIZOからも発売されているようです。
Amazon
EIZOダイレクト
以上、Z-208PROがどのような照明かみてみました。
山田照明 Z-208PRO
参考記事